ベスト・オブ・ベスト/日本の名歌 ![]() 価格: 3,000円 レビュー評価:4.0 レビュー数:3 歌っているのは、一流のオペラや歌曲の歌い手で、いずれも端正な歌いぶりである。クラシックの好きな人向きかもしれない。 私がこの歌集を買う気になったのは、斉藤佳三の「ふるさとの」が、入っていたからである。母が、生前、この歌を台所でよく口ずさんでいたのを懐かしく思っていたが、改めて聴いてみて、胸が熱くなった。信時潔の「沙羅」が入っているのもうれしい。「海ゆかば」 (私は名曲だと思うが) のせいか、彼の歌をめったに聞く機会がないのを残念に思っている。 「カチューシャの唄」や「ゴンドラの唄」は、出だししか知らなかったが、今回、全曲を聴くことができた。 |
シューベルト:世俗合唱曲全集 ![]() 価格: 16,413円 レビュー評価:5.0 レビュー数:1 タイトルのごとく世俗合唱曲全集は多くの一般合唱曲(所謂宗教曲でない)からなるけれど、多くの教会音楽(宗教曲)をも含んでいます。(例えば、詩篇23編など、聖書から題材を得ている。) このようにすべての声楽曲が網羅されたものは知るところが無く、まとめて手に入るという事はまことに素晴しいのひとことであります。 CDが7枚とに分類され、それぞれに<無常、愛募、永遠、雄偉、自然、祝祭、歓楽>と付けられて、これまた小憎い。 輸入版ではあるけれど、ライナーノートも歌詞も日本語に訳されており(分厚い!)、頼り甲斐もあってなかなか重厚であります。いまだ聞いた事の無い曲にまでも、思いを走らせる。 |
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羊のうた(4) [DVD] ![]() 価格: 5,565円 レビュー評価:2.5 レビュー数:4 ほぼスト―リの流れや人物描写は原作通りです!(最後が違っていますが)しかし作り方がはっきり言って雑で一流の声優が出演いるのに見応えがなく残念です。このDVDよりむしろ劇場公開された小栗旬主演の映画版DVDを薦めます。原作とは流れるテーマ「何故何の為、誰の為に(生きる)のか」が少し違う所がありますが花堂監督なりの味付けでとても丁寧に美しく仕上がっており観て決して損はない作品です。 |
羊のうた 第三章 [DVD] ![]() 価格: 5,565円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 絵もだめだし、もう、ほんとダメな作品。 1〜4巻合わして、2時間たらずでいい作品ができるとでも本気で思っていたのでしょうか? まあ、不可能じゃないとおもうけど・・・ |
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羊のうた(4) [VHS] ![]() 価格: 9,240円 レビュー評価:2.0 レビュー数:1 原作の魅力を殆ど伝えることが出来ていません。 クライマックスといえる千砂の最期のシーンでの、一砂とのやりとりも台詞が変更されているし(原作の方が良い)、結末も含めて省略されたエピソードが多すぎて、ファンにはがっかりな出来です。 正直お勧めできません。 |
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羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 689) ![]() 価格: 777円 レビュー評価:5.0 レビュー数:7 羊の歌は、知の巨人と名高い加藤周一氏の名著です。本書は、氏が生まれてから医学部医局員時代までの自伝で、おもに自分の青春時代と太平洋戦争の世間のなりゆきが同時進行で書かれています。加藤氏は独特の視点をお持ちのようで、自分自身をちょっと上から俯瞰するような眼でみつめていたようです。そのことは本書を読むとよくわかるかと思います。医局員時代以後は、続・羊の歌に続きます。 私は、本書を内容や文章も高度でかなりむずかしいのだろうなと、最初は読むのをためらっていました。しかしながら、数ページ読んだところ、教養を積んだ人はこういう文章を書くのかと、とてもわかりやすい文章に感銘をう |
続 羊の歌―わが回想 (岩波新書 青版 690) ![]() 価格: 756円 レビュー評価:5.0 レビュー数:5 「共産主義に賛成するか。反対するか」という問いに、”もし私が英国人であったら、反対し、中国人であったら、賛成するだろう”(”偽善”)。ここには、”日本人であったら”という条件と答がありません。傍観者として、類稀な観察眼と洞察力を発揮した加藤氏ですが、正続編を通じて、傍観者である自己や、それを可能としている自己の立場に、疑問を感じている場面が何度も出てきます。 ”傍観者としての判断は、常に可能ではない。故に傍観者であるのをやめるときがなければならない・・・”(”外からみた日本”)。晩年の加藤氏が、限られた人生の残り時間の中で、多くの市民集会に参加し発言を続けていたのは、本書終了 |